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Disgn&Printing印刷市場

小田原らしさを、いまの感性で。地域資源を活かすデザインと印刷のヒント

こんにちは!小田原のデザイン印刷のことならおまかせください!

「小田原らしさって、どうやって伝えればいいの?」

これ、地元で事業を展開している多くの方の悩みではないでしょうか。梅、かまぼこ、小田原城…豊かな歴史と文化を持つ小田原には、ブランディングに活かせる素材がたくさんあります。でも、「ありきたりになってしまう」「古臭く見える」という心配もあるはず。

実は先日、地元和菓子店さんのパッケージデザインをリニューアルしたところ、若い世代の来店が増加!小田原の伝統を現代的に表現することで、新たなファン層を開拓できたんです。

このブログでは、私たち印刷市場が手がけてきた事例をもとに、地域の特色を活かしたデザイン戦略をご紹介します。伝統と革新を組み合わせたデザインで、どのようにして地元企業のブランド力が高まったのか、その秘訣をお伝えします。

デザインの力で小田原の魅力を最大限に引き出し、ビジネスを成長させるヒントが見つかりますよ!


1. 小田原の魅力を詰め込むデザインの秘密|地域資源を“今”に翻訳する

小田原の強みは、歴史・自然・食文化・工芸が凝縮している点にあります。ただし、要素を並べるだけでは“記号化”しがち。鍵は翻訳です。

  • モチーフの抽象化:城郭・石垣・波・梅などを幾何学やテクスチャに還元し、現代のレイアウトやタイポグラフィに調和させる。

  • 色の再定義:相模湾の青、山の緑、城の白壁などをトーン調整してブランドパレット化(濁り・明度・彩度を整え、UIや紙面にも一貫適用)。

  • 一貫性:ロゴ・パッケージ・店舗サイン・Webまで、同じビジュアル言語で統一し、記憶に残す。

「取り入れる」ではなく**“言語化・体系化・運用”**まで設計することが、差別化の土台になります。


2. 伝統×モダンの編集術|印刷ならではの“触れる価値”を武器にする

デジタル主流の今だからこそ、触感・厚み・光沢・陰影といった印刷の体験価値が効きます。

  • 素材選定:和紙風・バルキー系・マットコートなど、世界観に沿う用紙を。名刺やDMなど“接点の要”で効果的。

  • 技法のアクセント:型抜き、箔、エンボス/デボス、特色、低インキグロス、微細パターン——使いどころを一点に絞ると上品。

  • 工芸の引用:寄木細工の配色比率やピース形状を抽象パターンに。漆器の深い色をラベルやUIのキーカラーへ。

“全部盛り”を避け、余白と素材感で語らせると、地元らしさが心地よく立ち上がります。


3. 地域色を活かすブランディングの型|4つの具体手法

  1. 地域素材の可視化
    足柄材・地場産食材など“何を使っているか”をパッケージやPOP、サイトで明示。調達の物語は共感を生みます。

  2. 歴史・文化の物語化
    北条氏の歴史、城下町の営み、海と暮らし——短いコピー+写真で端的に。年表より“人の営み”を切り取る。

  3. ローカルクリエイターとの協働
    地元目線のニュアンスと運用のしやすさが得られます。**継続運用(テンプレ・ルール)**まで合意すると長持ち。

  4. 季節と行事の連動
    梅の時期、海のベストシーズン、地域イベント等に合わせた限定ビジュアルやノベルティで回遊を促進。

どの手法も、やりすぎず、統一ルールの範囲で季節差分を楽しむのがコツです。


4. ケースに学ぶ設計ポイント(一般化版)

小売・飲食・観光などの現場で効果が出やすい“設計ポイント”を、固有名詞や断定的な数値を避けて整理します。

  • ロゴ:ひと目で地域連想が起きる形/配色(石垣のリズム、波の曲線など)。モバイル・看板・活版など使用環境で視認検証。

  • パッケージ:面構成をシンプルにし、**“物語の短文”+“視覚の象徴”**で訴求。棚前で3秒で伝わる情報設計を。

  • 店頭・内装:木・紙・布などの素材で触覚設計。写真パネルや小物で“地元を感じる角”を一か所つくると記憶に残る。

  • Web/EC:実寸や質感を補う短尺動画・拡大画像、体験・産地の読み物。紙とWebでQR導線を明確に。

  • SNS:同一の色・画角・余白ルールでタイムラインを“面”として見せる。季節と行事で軽やかに差分展開。

ポイントは、**情報(伝える)→体験(感じる)→参加(話したくなる)**の三段階を設計することです。


5. 地元愛を伝えるための5つの実務Tips

  1. ビジュアル辞書を先につくる
    モチーフ・配色・テクスチャ・写真トーンの“見本帳”を先に合意。後工程のブレが大幅に減ります。

  2. コピーは短く・具体的に
    「伝統」「こだわり」ではなく、具体(年数・工程の一部・人の所作・音や香り)。10〜20字の言い切りが効きます。

  3. A/Bは小さく素早く
    色・コピー・配置の差分を最小単位で検証。勝ち筋だけを全体へ。感覚論に戻らない仕組みを。

  4. 紙×デジタルの住み分け
    紙:世界観・要点・持ち帰り。/デジタル:更新・詳細・予約・多言語。役割分担で無理なく続く。

  5. 持続可能性を“静かに”伝える
    認証紙・再生紙・植物由来インキ等は過度に煽らず、事実を簡潔に。パーパスは行動で滲ませる。


まとめ:伝統を“固定する”のではなく、“更新し続ける”

小田原らしさは、記号の寄せ集めではなく、暮らしに根差した風景・技・営みの総体です。デザインと印刷の仕事は、それを今の生活者に届く形へ翻訳し、続けられる仕組みに編み直すこと
小さな一貫性と、季節ごとの軽やかな更新。その積み重ねが、地元愛の伝わり方を確かにしていきます。

※本記事は一般的な手法・考え方の紹介を目的としており、特定企業・団体・施設名や具体的数値の効果を保証するものではありません。結果は状況により異なります。

2025.12.16 | SNS
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〈印刷市場でできること〉オリジナルデザイン、テンプレートデザイン、普通紙印刷、特殊紙印刷、大判印刷、デザインのサブスク、名刺、チラシ、ポスター、リーフレット、ロゴ、はがき、封筒、WEB(ホームページ)、シール、のぼり、横断幕、Tシャツ、ハンコ、パッケージ、レーザー彫刻、伝票、タオル、チケット、キーホルダー、冊子、その他オリジナルデザイングッズなど各種制作承ります。

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