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Disgn&Printing印刷市場

小さな町の大きな夢:小田原デザイン会社の印刷で描く未来

小田原の「印刷力」がビジネスと地域を動かす理由

神奈川県西湘エリアに位置する小田原市は、城下町としての歴史や豊かな海山の幸で知られる一方、印刷・デザインの分野でも静かな進化を遂げています。市内には総合印刷の文化堂印刷株式会社株式会社ソーゴーをはじめ複数の印刷会社が集まり、さらに国立印刷局の小田原工場・研究所が偽造防止技術の研究開発を行うなど、“紙とインクの最前線”が形成されています。

1. 公的機関も集結──国立印刷局が支える高度印刷テクノロジー

小田原市酒匂にある国立印刷局 小田原研究所・工場では、日本銀行券やIDカードの偽造防止技術、高精細用紙の研究が日々進められています。研究所の公開資料によれば、顕微解析装置やFIB(集束イオンビーム)など最先端設備が並び、国内外の大学・メーカーとの共同研究も活発です。

こうした公的研究拠点が市内にあることで、セキュア印刷特殊インクなど高度技術が地域企業へ波及しやすい環境が整っています。

2. 地元企業が支える“印刷エコシステム”

総合印刷の文化堂印刷はカタログやチラシの一貫生産体制を整備し、観光地・飲食店の短納期需要に対応。 一方、株式会社ソーゴーは名刺やTシャツプリントなど小ロット対応のサービスを展開し、市民クリエイターの試作品づくりを後押ししています。

さらに、市内コワーキングARUYO ODAWARAではプリンターやカッティングマシンを備え、デザイナーがプロトタイプ→即印刷→即テストを繰り返せるワークフローが人気です。

3. 伝統と革新が交差する「和紙 × デジタル印刷」

創業360年を超える倭紙茶舗 江嶋は、全国の和紙を扱う老舗として知られます。ここで販売される手漉き和紙に、市内印刷会社がオンデマンドUVを施すことで“和紙の肌理 × 高彩度インク”という新しい質感が誕生。ブライダル招待状や高級旅館のしつらえに採用される事例が増えています。

4. 成功事例:みかん箱リブランディングで単価アップ

地域メディアの取材によると、小田原特産「小田原みかん」は従来の段ボール箱を刷新し、ミニマルロゴ+特色オレンジのパッケージへ変更。市場向け価格が上昇し、ギフト需要が伸びたと報じられています。

5. オンデマンド印刷がもたらす“小さく始める”マーケティング

現在のオンデマンド機は10〜100部からの受注が一般的で、試作チラシや地域限定キャンペーンに最適です。主要ネット印刷各社の料金表でも100部フライヤーが1,000円台で発注できることが確認できます

6. 印刷物 × デジタルのハイブリッド効果

カナダポストのSmartmail Marketingレポートによれば、紙DMとデジタル広告を統合したキャンペーンはデジタル単体より39%長い注視時間を獲得したと報告されています。印刷物が「手に触れるメディア」として記憶に残りやすいことを裏付けるデータです

7. 名刺・チラシで差をつける 5 つのプロのコツ

  1. 用紙は180 g/㎡以上を選び、端部の波打ちを防ぐ。
  2. 色数は2〜3色に抑え、主役カラーを際立たせる。
  3. QRコードでWebへ導線をつくり、印刷物→オンラインの体験をシームレスに。
  4. 余白設計を意識し、情報を“置く”のではなく“見せる”。
  5. フォントはゴシック+明朝の2書体以内で統一感を保つ。

8. 地域連携が生む将来像──次の一手はAR印刷

小田原城周辺では観光マップにARマーカーを仕込み、スマホをかざすと歴史解説が出現する実証が進行中。印刷物を起点に“体験が拡張する”ハイブリッド戦略は、インバウンド観光の体験価値向上と購買促進を同時に狙えるとして期待されています。

まとめ:小田原モデルを自社に取り入れるステップ

  • Step 1|情報収集:商工会議所やARUYO ODAWARAで相談会に参加。
  • Step 2|小ロットで試作:100部テストを回し、反応データを取得。
  • Step 3|パッケージ全体を統合デザイン:印刷→Web→店舗導線を一貫設計。
  • Step 4|地域資源とコラボ:和紙・地場素材など“土地の物語”を印刷物に載せる。
  • Step 5|効果測定と改善:QRコード解析やPOS連携で実売上をチェック。

印刷物は“残るメディア”であり、デジタルと組み合わせるほど相乗効果を発揮します。公的研究機関の高度技術、老舗が受け継ぐ素材文化、俊敏なオンデマンド環境──三位一体小田原モデルを活かし、あなたのビジネスや地域プロジェクトを次のステージへ引き上げてみませんか。


※本記事は2025年5月時点の公開情報を基に執筆しています。企業名・サービス内容は変更になる場合があります。最新状況は各社公式サイト・公的機関リリースをご確認ください。

2025.06.02 | SNS
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