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街全体をブランド化する:統一感あるデザイン戦略

こんにちは!今日は「街全体をブランド化する:統一感あるデザイン戦略」というテーマでお話しします。最近、全国各地で街おこしや地域活性化が盛んになっていますが、成功している街には共通点があるんです。それが「デザインの統一感」によるブランド化戦略!

商店街がシャッター通りになってしまった地域が、デザイン戦略で見事に復活したり、観光客が急増した地方都市があったり…実はデザインの力って侮れないんですよね。

私も印刷・デザイン業界で働いていると、「街全体のイメージを変えたい」という相談を受けることが増えてきました。チラシ1枚、看板1つから始まり、街全体の雰囲気を変えていく…そんな大きな可能性を秘めているのがデザイン戦略なんです。

この記事では、街をまるごとブランディングする方法や、統一感のあるデザインで商店街を再生させた事例、観光客を増やすコツまで、実践的な内容をご紹介します。デザインの力で街を変えたい方、地域活性化に取り組んでいる方は必見です!

それでは、街全体をブランド化するデザイン戦略の秘密に迫っていきましょう!

要点を先取り

  1. キーワードは「統一感」と「物語」

  2. 住民参加型プロセスがブランドの本当の源泉

  3. デザインガイドライン×デジタル連携で持続可能に


01 街をまるごとブランディングする意味

全国で「シティプロモーション」という言葉が当たり前になりましたが、うわべだけのキャッチコピーでは、人は動きません。成功している地域は例外なく “街を一冊の本” のように編集し、看板・街路灯・公共交通・パンフレット・Web サイトまで 同じデザイン哲学 で貫いています。

海外の事例では、オランダのアムステルダムが「I amsterdam」というシンプルながらも強烈なブランドメッセージとロゴを用いて、都市のアイデンティティを明確に打ち出すことに成功しました。このロゴは街の様々な場所に設置され、SNS映えするフォトスポットとしても大人気となりました。
バルセロナでは、ガウディの曲線と地中海カラーを基調に景観ルールを整備しています。

こうした都市は「住みたい・働きたい・投資したい」場所として世界中から選ばれています。ポイントは 土地固有の歴史・文化・自然をビジュアルと言葉に翻訳 し、一貫した体験を提供すること。

 


02 観光客が殺到する街のブランド化 5 つの鍵

  1. ビジュアルアイデンティティ(VI)の設定
    3〜5 色のカラーパレット、統一フォント、ロゴ・マークを策定し、行政も民間も共通で使用。

  2. ストーリー性のある体験設計
    ただ歩くだけで地域の歴史が「読み取れる」仕掛けを随所に―例:江戸町割+現代地図の重ね合わせマップ。

  3. 住民参加型ワークショップ
    デザイナー主導ではなく、住民がキーワードを出し合うボトムアップ方式で愛着を醸成。

  4. デジタル連携
    QR コードや AR を使い、紙とウェブを往復する情報体験を提供。

  5. 官民一体の長期投資
    補助金頼みの単発施策で終わらせず、維持管理・更新費を民間も自治体も負担する仕組みを構築。


03 経済効果を生んだ日本各地のリアルな数字

地域 ブランド化前 ⇒ 後 主な施策 経済効果
小布施町 (長野) 観光客増加 統一景観+栗スイーツ発信 町内売上UP
富山市 LRT 乗車増加 車両デザイン&公共空間色彩ルール 地価 UP
柳川市 (福岡) 川下り客増加 水辺サイン&和船デザイン刷新 商店街空き店舗率
減少

物語るのは「見た目」だけでなく 体験価値・不動産価値 まで底上げされるという事実です。


04 今日から始める“統一感”ステップ

  1. カラーパレットを決める
    歴史・自然・産業を象徴する色を 3〜5 色選定(例:海の群青、瓦の黒、梅の紅)。
  2. サインテンプレートを作る
    フォントとサイズを統一した看板テンプレを自治体サイトで無償配布。
  3. シンボルロゴを街じゅうに設置
    撮影スポットやマンホール蓋、バスラッピングに展開し拡散を狙う。
  4. 季節ディスプレイの共通テーマ
    春=梅、水引。夏=海風と提灯。など四季ごとに街全体で演出を揃える。
  5. SNS ハッシュタグの統一
    公式タグを一本化し、投稿コンテストを開催。

05 住民を巻き込むワークショップのコツ

  • アイスブレイクに“まちの好き嫌いマップ”
    付箋で「好き」「課題」を書き込むと、デザイナー視点では見えない「日常のストレス」が浮かび上がる。
  • ビジュアル投票法
    3 案に絞ったカラーパターンを A1 パネルで提示し、シール投票で可視化。最多得票案が住民の“推し色”になる。
  • ロールプレイ撮影
    参加者自身が看板前・路地裏などで写真を撮り合うことで「映える・映えない」の体感値を共有。

06 デザインガイドライン×補助金で持続可能に

ガイドラインを冊子化しただけでは絵に描いた餅。実行段階で頼れるのが

  • まちなみ景観条例 による助成(看板改修費の 1/2 補助など)
  • 経済産業省・商店街活性化支援事業(ハード+プロモ費)
  • 自治体のシティセールス交付金(広報ツール制作費)

これらを組み合わせ、3~5 年の中期計画で段階的に整備すると、店主の金銭的負担も心理的負担も軽減できます。


07 まとめ ――統一感は“わたしの街”をつくる魔法

統一感あるデザインは、ただ街を「おしゃれ」に変えるだけではありません。

  • 記憶に残る景色 をつくり、
  • 来訪と再訪を促し
  • 住民の誇り を育て、
  • 経済と文化 を循環させる。

その第一歩は、色・形・素材をほんの少しそろえること。看板のフォントを統一し、案内板に共通ロゴを入れ、SNS のハッシュタグを一本化する――それだけでも街は静かに生まれ変わり始めます。

さあ、あなたの街では何色の物語が描かれるでしょう? 次の週末、商店会の仲間と色サンプルを片手に歩き回りながら、“わたしたちのブランド” を探すワークショップを開いてみてください。統一感という魔法は、意外と手の届くところに転がっています。

2025.07.29 | SNS
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